すさまじい力! 「自然系」最強は?

『ONE PIECE』に登場する「悪魔の実」は、それぞれ「超人(パラミシア)系」「自然(ロギア)系」「動物(ゾオン)系」の3種に分類されています。3種のなかでもっとも強いと言われているのが、自然物や自然現象そのものを操る希少な種「自然系」です。身体も炎や光、煙などに変わるため基本的には物理攻撃も効かず、最強と呼ばれる「自然系」のなかでも最も強いといわれている悪魔の実を振り返ります。

●ヤミヤミの実

 すべてを闇のなかに引きずり込むことができ、最も凶悪な能力とも言われている「ヤミヤミの実」を食べたのは、主人公の「モンキー・D・ルフィ」と肩を並べる「四皇」のひとりで、黒ひげ海賊団提督の「マーシャル・D・ティーチ」です。

「ヤミヤミの実」は他の自然系とは違い、物理攻撃を回避できず、「痛み」まで人よりも多く引き受けてしまいますが、引きずり込むものは「悪魔の実の能力者の実体」も含まれており、相手の能力を無効化できる力を持っています。

 それだけではなく、闇のなかに引きずり込んだものを放出する、という大規模な攻撃力もあわせもっています。「ポートガス・D・エース」との戦いでは、島をまるごと闇のなかに引きずり込んでそれを大放出しており、恐るべき破壊力を見せました。

 そんなヤミヤミの実の能力者のティーチは、「マリンフォード頂上戦争」にて元四皇の一角であり白ひげ海賊団船長だった白ひげこと「エドワード・ニューゲート」から、何らかの方法で地震を起こす「グラグラの実」の能力を奪い取っています。ふたつの悪魔の実の能力を手に入れたティーチは、今後どれほどの強さを見せてくれるのでしょうか。

●ピカピカの実

 自らの身体を光に変化させる「ピカピカの実」は、その能力の応用の幅が広いことから、「自然系」のなかでも最強の呼び声が高い悪魔の実です。「ピカピカの実」を食べたのは、海軍大将のひとりである黄猿こと「ボルサリーノ」で、彼は能力を駆使して数々の強烈な技を繰り出しています。

 光で剣を生成したり、光の速さで移動、または攻撃を放ったりといった技はもちろんのこと、光を集約させてレーザービームを放つことも可能です。このレーザービームは、「Dr.ベガパンク」が開発した海軍の人間兵器「パシフィスタ」に組み込まれました。

 SNS上では「ピカピカの実」について「光速の攻撃からはどうやったって逃げられない」「強いし速いし、色々と便利そう」などの声があり、ファンからも一目置かれています。

 ちなみに、光に近い能力として、エネルの食べた「ゴロゴロの実」も最強の呼び声が高い「自然系の悪魔の実」です。自身の身体を雷に変化させ、雷を自在に操る能力で、最大2億ボルトもの電撃を繰り出すことができます。攻撃力において、突出している「悪魔の実」といえるでしょう。現在は月にいるエネルがいつ戻ってくるのか、最終章で猛者相手にどれほど力を発揮できるのか要注目です。

「能力者」の弱点をカバーできる悪魔の実も?

●ヒエヒエの実

『ヒエヒエの実』の能力者クザンがパッケージの「ONE PIECE パンクハザード編 piece.12」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

 元海軍大将の青キジこと「クザン」は、氷を自在に操る「ヒエヒエの実」を食べました。ただでさえ強い「ヒエヒエの実」は、さらに悪魔の実の弱点を補う利点もあり、最強の悪魔の実かもしれません。

 悪魔の実の能力者は、能力を得る代償として、一生泳げないカナヅチになってしまいます。しかし「ヒエヒエの実」の場合は、たとえ海上での戦いであったとしても、海を凍らせて足場をガードできるという利点があるのです。さらに、凍った海は1週間ほど氷が溶けません。

 さらに、「頂上戦争」ではクザンが白ひげの「グラグラの実」による地震で発生した津波を凍らせました。「ヒエヒエの実」はかなり強度な物理攻撃も防御でき、また、相手の全身を凍らせ戦闘不能に陥らせるなど、攻撃力にも優れています。

 そのほか、マグマであらゆるものを焼き尽くす「マグマグの実」や、生命体や無機物にかかわらず対象の水分を奪うことが可能な「スナスナの実」など、自然系悪魔の実には「最強」候補が多々存在しています。覇気によって自然系能力者たちが攻撃を食らう場面も増えてきましたが、かなりの優位性を持った能力であることは変わりません。あなたが思う最強の「自然系」は、どの悪魔の実ですか。