思い出が詰まったベビーカーとの別れ

 思い入れのあるベビーカーを手放したときのことを描いたマンガ「母の涙を見た息子が言った衝撃的な言葉」が、Instagramで1600以上のいいねを集めて話題となっています。

 子供たちが大きくなり、使うことがなくなったベビーカー。思い入れがあるため、なかなか捨てられずにいたのですが……。読者からは、「思い出がよみがえりますよね」「私もベビーカーを捨てたとき、悲しかったです」「切ない気分になりますね」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、漫画家・イラストレーターのあんこさんです。Instagramやnoteで、マンガや体験談を発表しています。現在、Instagramでは「5万人に色々聞く人」として、子育て中のママが知りたい、さまざまなテーマに関するアンケートの結果をまとめた投稿をしています。あんこさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーベビーカーを手放したときの心境を詳しく教えて下さい。

 ひとり目のときからずっと使っていたものだったので、操作が慣れなかった頃のことや、雨の日にレインカバーを付けながら出かけたことなど、たくさんのことを思い出して、とても寂しい気持ちになりました。

ーーベビーカーを処分する決心がついたきっかけは何だったのでしょうか?

 しばらく使っていなかったので、ずっと「処分しなければ」とは思っていました。家が狭いこともあり、夫に「そろそろ……」といわれたことで決心しました。

ーーこのあと、お子さんに泣いている理由を説明しましたか?

「小さい頃みんなこのベビーカーを使っていて、大切な思い出がいっぱいつまっているから寂しくなっちゃった」と説明しました。

ーーこのベビーカーのように、捨てる決心がつかないものはどうされていますか?

 子供が使っていたマグや服、好きだったおもちゃは、写真を撮ってアクリルキーホルダーにして瓶にしまってあります。ベビー服は生地を使って、くるみボタンにしようと思い、キットを買いました。

ーー現在、思い出がありすぎて、なかなか処分できていないものはありますか?

 3人が使った抱っこひもも、思い出がたくさんありすぎて、なかなか処分できないです。

ーーInstagramをコンスタントに更新するために、工夫していることはありますか?

 メモ帳を活用しています。ただ、お風呂でアイデアが浮かんでしまうことが多く、鏡に指でメモするのですが……消えてしまって読めずにモヤモヤすることがよくあります。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「私も捨てるときは寂しかったです」「思い出があるものは捨てられないですよね」など、共感のコメントをたくさんいただきました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 思い出がつまった大切なベビーカーと、かわいかった息子の言葉を忘れないように、マンガにしました。