愛知県に設置された看板のデザインがSNS上で大きな注目を集めている。

「グローバル対応と対極にある高度なドメイン知識を必要とするデザインの看板」

と件の看板を紹介したのはからあげさん(@karaage0703)。

名古屋市・愛知県警察が「地震災害時、一般車両通行禁止となることがあります」と予告するために設置したこの看板。大きななまずのイラストが描かれているのだが、たしかに外国人など「なまずが地震を起こす」という日本の迷信を知らない人にとっては意味不明に違いない。

今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「ぱっと見、巨大ナマズ飛び出し注意かな」
「『ナマズ=地震』という文化人類学的な知識がないと『魚専用道路、車両侵入禁止』にしか読み取れんよなぁ」
「確かにグローバルかと言われると…
この上なくわかりやすい絵なんやけども」

など数々の驚きの声、共感の声が寄せられている。

からあげさんにお話を聞いた。

ーーこのデザインへのご感想をあらためてお聞かせください。

からあげ:地元なので何度か見たことあるのですが、改めて見直して、味のあるユニークなデザインだなと思いました。

ーーこういったデザインのあるべき姿についてご意見をお聞かせください。

からあげ:AI関係の仕事をしているので、例えば自動運転のAIがこういう看板の内容を正しく判断できたりするのかなとふと気になりました。ChatGPTで試したら、地震を象徴する魚ということは理解できていて驚きました。

ChatGPT、これ理解できるのか pic.twitter.com/Fafzaxkpdr

— からあげ (@karaage0703) April 6, 2024
看板をユニバーサルなデザインに変えるのも大事ですが、例えばAIの技術を活用して、このような独自の文化を伝えるサポートができたりしたら面白いなと思いました。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

からあげ:なまずと地震の関係に関するたくさんの豆知識を教えていただきました。理解できていない外国の方に、丁寧に説明してくださる人がいたりして、久しぶりにSNSでほっこりしました。

◇ ◇

デザインのユニークさ、日本らしさを保った上で外国人にもわかりやすい看板・標識づくりが実現してほしいものだ。

なお今回の話題を提供してくれたからあげさんは今年1月に「面倒なことはChatGPTにやらせよう」(KS情報科学専門書)を上梓。ChatGPTによるデータ分析や画像認識等、多くのAIの活用方法を紹介しているので、ご興味ある方はぜひ手に取っていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)