わんぱくな子どもは、突拍子のない行動で大人を驚かせることも―。4月中旬、自転車を買ってもらった小学3年の少年(8)のエピソードもその一つ。翌日、念願の自転車に乗っておつかいに向かったが、笑顔で送り出した母親もびっくり。数十分後、全身泥まみれで帰宅したのだ。けがはなかったものの、ドロドロの姿を見て10秒ほど思考停止になったという。「こんなことある!?」

おつかいに行く!はずが…

少年は、プロ格闘家「土木ネキ」こと坂本瑠華さんの息子。居住地域では小学3年から自転車に乗ってOKというルールがあるといい、キックボクシングの大会でチャンピオンになったお祝いに購入したという。「ずっと欲しがっていたこともあり、店で飛び跳ねるくらいはしゃいでいました」。7店舗を巡り、黒色ボディの一台に決めたという。

自宅に帰る際もうれしそうで、翌日は「おつかいに行く!」と張り切っていた少年。翌日午後4時ごろ、1キロ離れたコンビニに向かったはずが…顔や服、靴まで全身泥だらけで玄関に真顔で立っていた。「田んぼに落ちた。頭から突っ込んで泣きそうになった」と少年は話したという。

「怒られる覚悟が決まった顔つき、汚れっぷりの豪快さを見て『お前、漢やな』と逆に褒めました」と坂本さん。けががないことを確認すると、その後は涙が出るほど大笑い。念のために病院に訪れると、医者も笑っていたという。

けががひとつもなかったのが幸い

少年によると、田んぼ道を走っていた際、道の真ん中に25センチほどの石が落ちていた。その石にタイヤが乗って自転車ごと跳ね、バランスを崩して右側に半回転しながら田んぼへ。ぬかるんだ泥に頭がはまってしまい、ジタバタしてどうにか抜けたという。「道と田んぼには1.5メートルほどの高低差がありましたが、けががひとつもなかったのが幸いでした」と坂本さんは振り返る。

この件をX(旧ツイッター)に綴ると、大反響に。少年は「俺、有名人やん」と喜んでいるといい、坂本さんにキックボクシングのかっこいい写真も投稿するようにねだったそう「今は落ちた事もすっかり忘れて、またルンルンで遊びに出掛けています(笑)」

(まいどなニュース・山脇 未菜美)