高校生だった息子の親友に手作りバッグをプレゼントしました。すると…。アルドの服屋さん(@_aldo_dogclothes)がInstagramに動画を投稿したところ「なんていい子なの」「素敵なエピソード」と感動する人が続出しました。

その動画は、息子さんのKiichiroさんの親友であるゆーりさんが、プレゼントを開封する様子からはじまります。

中身を見て、「あー可愛い、めっちゃ可愛いめっちゃ可愛いめっちゃ可愛い、トートバッグや!」と喜ぶゆーりさん。「ママから!ハンドメイドやで」と伝えるKiichiroさんに「マジで?!ホンマに?マジで?!」と驚く姿が。

「いつも俺に良くしてくれてるからって」とKiichiroさんが伝えると、「ヤバぁ!泣きそう!!」とゆーりさんは嬉しそうに感極まってうずくまる様子も。「バリいいよなぁ?」とお母さまが作ったバッグを称える息子さんにも「ホンマにぃ」と驚くゆーりさんにも心が温かくなります。

それから月日は流れて…。動画にはKiichiroさんからのLINE画面が流れ、ゆーりさんがそのトートバッグを持ち歩いている写真が。Kiichiroさんは「ほんま今」「これで学校行っとう笑」「えぐいこいつ笑」と驚きながらも、お母さまがプレゼントしたバッグを今も使ってくれているという嬉しさが文面から伝わってきます。そして、お母さまも「凄いわホンマW」と驚きながら返信。

「プレゼントした私の方がありがとうの気持ちでいっぱいになった…。作って良かったと心から思わせてくれるホント優しい子。こんな親友をもった息子は恵まれている。息子の親友になってくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」と、動画を投稿したKiichiroさんのお母さまにお話を聞きました。

動画が送られてきたときは涙が出ました

普段Kiichiroさんのお母さまは、「アルドの服屋さん」として、犬服のハンドメイド販売や、愛犬アルドとの思い出を投稿していますが、今回は【番外編】とのことでした。

――なぜ「バッグをプレゼントしよう!」と?

愛犬のために洋服を作ろうとハンドメイドを始めてまだ日が浅く、販売はしておらず。愛犬の服や、トートバッグを楽しんで作成し、喜ぶ息子にも何個も作っていました。そこで同じ年齢の親友にもプレゼントしたい気持ちになり、日頃仲良くしてくれているお礼もかねて贈りました。動画には「約10年前」と書いたのですが、息子が高校時代の7年前のことです。

――当時のバッグはゆーりさんをイメージして?

ゆーり自身というより、高校生の男の子が持つトートバッグとして普段使いに可愛い感じで派手すぎない物をイメージして作りました。

――当時の開封動画、撮っているKiichiroさんもゆーりさんも本当に微笑ましいです。

動画が送られてきた時は涙が出ました。息子は当時、自分のだと思ってゆーりに渡す前に中を見て「めっちゃ可愛い!」と喜んだのですが、「それはゆーりのやで!」と言ったら「えー!俺が使いたい笑」と言っていました。

ちゃんと渡したという事で動画を送ってくれたのですが、二人の会話も本当に仲が良いのがよくわかり、とにかく息子の親友になってくれてありがとうの気持ちでいっぱいになりました。

実は後日談もあるのです!

そして、現在も使っている事実を知ったお母さまは、「ハンドメイドを始めた時で下手っぴな時の物だからなんか申し訳なくて」と、ゆーりさんのためにまた新しくバッグを作り、そちらを最近、Kiichiroさんに渡したそう。

その数日後、今度は新しい開封動画がお母さまのLINEに届きました。

「何これぇ〜」「これどこでもらってきたんお前」と話すのは高校生時代の面影を残しながらもすっかり大人になったゆーりさん。開封してみると、小さなバッグと大きなトートバッグの2点が。「めっちゃ可愛いやん!」とびっくりしながら、当時と同じセリフを放つ姿に観ているこちらもほっこり。

「昨日作ってんて。昨日写真送ったんやあの鞄」とKiichiroさんがお母さまにトートバッグのことを伝えた旨を説明すると、「どうしよ…壊れるまで使われへん…俺」とまさかの返しが!「置いとこ置いとこ!コレクションしていくわ」「めっちゃ可愛い…ありがとうございます!!!」とカメラに向かってお辞儀するゆーりさんが映され、Kiichiroさんと冗談を言い合う仲睦まじいやりとりが繰り広げられています。

2回目のプレゼントの理由は?

――2回目のプレゼントの開封動画も本当に微笑ましいです。

「ずっと使っている」と写真を撮って教えてもらったとき、ビックリしたのと同時に、そんな物をまだ使ってくれている事に申し訳ない気持ちにもなったんです。当時の作品はミシン初心者で一生懸命作りましたが、今思えば出来も良くなかったため、新しい物を作ってあげたくなりました。

大きいバッグと小さいバッグにしたのは、親友が働きながら専門学校に通っていて、その学校に行くのに7年前のバッグを使っていると息子から聞いたので。学校の教科書等が入る大きさのバッグと、普段遊びに行く時やコンビニに行く時用に、財布、スマホ、鍵などが入る小さいサイズがあれば便利かなと思い、お揃いのデザインにして2つプレゼントしました。

――2本の動画にたくさんのコメントや反響がありました。

こんなにコメントや反響があるとは思ってもいなくて。普段から息子は外食したり、旅行や遊びに行くと都度動画や写真を撮って、「今こんな事してるよ」と教えてくれる子なので、私達にとっては日常の事でした。

愛犬との思い出を残していく動画投稿の番外編として「息子と親友の良い思い出を載せておこう」と軽い気持ちで投稿したので本当にビックリです。今こうしてまいどなニュースさんの質問に答えている事もビックリです笑。これもまた良い思い出になるのだろうなと思っています。

――Kiichiroさん、ゆーりさんへ何かメッセージがありましたらぜひお願いします。

息子へ。
我が強くて小さい頃からわがままで幾度となく叱ってきたけど、その反面幼稚園の頃に飼っていた亀が亡くなった時には大泣きし、小さくなって履けなくなった靴をゴミ箱に捨てる時「ありがとう」と泣いてゴミ箱の中の靴にバイバイしていたね。凄く優しい気持ちを持っていると知りママは嬉しくて一緒に泣いた。その気持ちは今も変わらず持っている事をママは知っています。ゆーりは一生の宝物と思って、喧嘩しても必ず仲直りをして離したらアカンよ。いっぱいいっぱい二人で会話して沢山の思い出を作って一緒にいつまでもアホやって楽しんで元気に過ごしてください。 

ゆーりへ。
きーの親友になってくれて本当にありがとう。きーとは性格が真逆のゆーり、そんなゆーりがきーを受け入れてくれている事、本当に感謝しています。「僕のもう一人のママと思っています」と母の日にラインが来た時、むちゃくちゃ嬉しかった。ママのことも小さい頃から知ってるゆーりは息子同然のように思ってます。これからも、いや、一生きーの事宜しくお願いします。いつも本当にありがとう。何回ありがとう言ってもたりないや…。 

お二人にも話を聞いてみると…

今回話題になったことを受け、Kiichiroさんと親友のゆーりさんにもお話を聞いてみたところ、現在社会人になったお二人はルームシェアをしているそう。

「7年前も今回もゆーりにはサプライズで渡しました。日頃からよくふざけた動画は撮っていて笑。母の投稿した動画はもう自分の携帯には残っていないものだったのでびっくりしたのと、何気ない普段の会話が話題になっていてさらにびっくりしました。母には『産んでくれてありがとう』しかないですし、ゆーりには『いつまでも変わらずアホな事やろうぜ』と伝えたいです」とKiichiroさん。

ゆーりさんは、「トートバッグは日常的に使っていました。今回いただいた時もコメントにならんくらい嬉しかったですし、実はもう会社で使っています!勝手に撮られた動画なだけにビックリしてますが笑。Kiichiroママも本当の親みたいに思ってるんでこれからもよろしくお願いします」と話してくれました。

◇      ◇

お母さまが動画を大切に保存されていたのですね。年月を経ても変わることのないKiichiroさんとゆーりさん、そして見守るお母さまとの絆が本当に素敵です。

動画投稿は現在、【前編】は223万回、【後編】は30.9万回再生され、
「多感な時期に素直に喜びを表現できるステキな子 こちらまでうきうきしてきます」
「ママの手作りバックをその場で喜ぶだけでなくて、本当にずっと使うだなんて…なんていい子なの」
「泣きそうなくらい喜んでくれるお友達も素直で良い子だけど、自分のお母さんが作った作品を『バリいいよなっ」』って言う息子さんもほんと良い子」
「なんて素敵なエピソードなんでしょう!!素敵な息子さんとお友達、お母様との関係!!可愛らしい子供達ですね!!綺麗な心で温まる気持ちお裾分けありがとう!!です」
「私の息子たちも、このお友達みたいな良いお友達と巡り合えたら良いなと思います」
「こんな素敵な優しい親友さんが息子さんにいるなんて心強いですね。きっと息子さんが同じように優しいのでしょう…そしてそんな息子さんを育てた親御さんも素敵な方だと思います」
と、心温まるやりとりへの感想や、お母さま・Kiichiroさん・ゆーりさんの関係性への称賛や羨望のコメントが続々と届いています。 

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)