人里に現れるクマへの対策として、岩手県花巻市は3月28日からクマを判別できるAI機能を活用した自動撮影カメラを市内に設置し、クマによる被害を未然に防ぐ試みです。

花巻市はツキノワグマ対策を強化するため、28日からAIカメラの設置を始めました。

設置されるのは熱感知センサーにより動くものを自動で撮影するカメラで、AIの画像解析によってクマを判別します。

そして撮影日時とクマの画像が市の担当者にメールで送られます。

花巻市農村林務課 佐藤要課長補佐
「(カメラの設置場所は)市街地から離れている所であることから、早期にクマを発見することで追い払い活動をすると、市街地への侵入が大幅に少なくなると期待」

花巻市ではクマの出没が急増していて、2023年4月から2024年2月末までの人身被害は4人、目撃情報は504件で前の年の同じ時期に比べ300件あまり増えています。

28日は市街地から離れた豊沢川とその支流に5台のAIカメラが設置され、市では今後さらに25台設置する予定です。

花巻市によりますとAIカメラの設置は県内では初めてとみられ、その効果に期待が寄せられています。