岩手県盛岡市は3月28日、市内の2つの高齢者施設と1つの教育・保育施設で感染性胃腸炎が集団発生したと発表した。
3つの施設あわせて77人が嘔吐や下痢等の症状を訴えているという。

盛岡市によると、3月18日に市内の教育・保育施設から複数の園児に嘔吐や下痢等の症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、3月7日から22日までに、園児43人に嘔吐や下痢等の症状があったことがわかった。

また、3月16日に市内の高齢者施設から複数の利用者と職員に嘔吐や下痢等の症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、3月12日から18日までに、利用者14人と職員2人のあわせて16人に嘔吐や下痢等の症状があったことがわかった。

別の高齢者施設からは、3月24日に複数の利用者と職員に嘔吐や下痢等の症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、3月18日から26日までに、利用者15人と職員3人のあわせて18人に嘔吐や下痢等の症状があったことがわかった。

いずれの施設でも症状のある人は回復または回復に向かっているという。

盛岡市は感染対策として、調理前や食事前には石けんで十分な手洗いを行うことや、嘔吐をした場合は、部屋の換気を十分に行いながら、マスクや使い捨て手袋等を用いて片付け、嘔吐した場所や使用した用具を塩素系漂白剤で消毒することなどを呼びかけている。