ハンドボールの第48回日本リーグ女子は14日、霧島市の桷志田体育館(霧島市国分体育館)でソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(同市)と北国銀行(石川県)が対戦し、ソニーは20−29で敗れた。通算成績は16勝1分け2敗でレギュラーシーズン(RS)2位でプレーオフに進む。

 ソニーは前半、松浦らが得点を挙げたが9−15で折り返す。後半も服部が7メートルスローを決めるなどしたが、点差を縮めることができなかった。

 次戦は18日、鹿児島市の西原商会アリーナでオムロンと対戦する。

◇頂上決戦壁破れず
 
 レギュラーシーズン1位の座を懸けた頂上決戦で、ソニーは北国銀行の強固な壁に阻まれた。得意の速攻などで好機もつくったが連続得点を奪えず、点差を広げられた。

 互いに点を取り合う展開で、ゴール前の組織的な守備で差が出た。ソニーは、上背のある北国の守備をパス回しで崩せず、シュートは精度を欠いた。前半の連続得点は序盤の一度だけ。後半も相手GKの好セーブやカウンター攻撃で苦しい展開となった。

 北原主将は「得点後の攻守切り替えなどが課題。しっかり修正し、プレーオフでリベンジする」と誓った。

◇地元で堅守に貢献 北国銀行・吉留(鹿児島南高出身)

 レギュラーシーズン1位を決めた北国銀行は、吉留(鹿児島南高出身)が堅守に貢献。「大勢の観客の前で成長した姿を見せられた」と振り返った。

 シュートチャンスは少なかったが、左サイドの守備で奮闘した。ソニーの伊地知と小中高の同級生。それぞれ得点を入れ、最高峰の舞台で刺激し合った。

 日本代表で活躍する吉留は「海外勢と試合を重ね、自分の成長につながる。プレーに生かし、まずは日本一になる」と意気込んだ。