「マイク切りの仕打ちを受けても、被害者は国を信じている」。3分からあふれた思い…立民が現地ヒアリング、水俣病救済新法案「本国会中の提示目指す」
新たな法案の内容について、会見で近藤議員は「伝えられる段階ではない。聞かせてもらったことを踏まえて検討する」と説明した。同党の野間健衆院議員(鹿児島3区)は報道陣の取材に「まずは未認定患者が救済される内容を目指す。この機会に解決できるよう決死の覚悟で取り組む」と話した。
マイクを切られた水俣病患者連合の松崎重光さん(82)を支援する永野三智さん(40)は、ヒアリングで「70年近い思いを絞り出し、人生をかけてあの場に臨んだ。あの仕打ちをうけても、松崎さんは国を信じている」と訴えた。
未認定患者救済のために、水俣病特別措置法が2009年に施行されたが、申請は12年7月に締め切られた。対象外とされた人々が国などに損害賠償を求めて各地で提訴。昨年9月以降、大阪、熊本、新潟の3地裁で原告の罹患を認める判決が相次いでいる。