GonZ(知名町知名)が5月10日、生産から加工まで島で行った沖永良部島生まれのポテトチップス「erabu chips(エラブ・チップス)」を発売した。(奄美群島南三島経済新聞)

 「erabu chips」を手に持つ勘里さん

 同島産のゴールドとニシユタカのジャガイモ2品種と塩を使用。包装デザインは島内在住のデザイナー「並木図案」が手がけた。同島のジャガイモは日本で最も早く収穫され、「春のささやき」としてかごしまブランドの指定を受けている。

 同社の勘里洋介社長は「島の特産品のジャガイモを使ったポテトチップスがあるといいという話はよく挙がっていた。島で加工までしているため、雇用につながれば。今後、アオサやニンニクなどの島の食材を使った味付けも試したい」と意気込む。

 構想段階から1年をかけて完成。スライスした後に氷水にさらすとパリッと揚がるなど、島の人から教わった工夫を取り入れた。普段から島のジャガイモを使ったポテトフライを提供し、冷凍保存しているため、「常温保存できる商品が欲しい」と思ったことも理由の一つだという。鮮度の高いジャガイモを使うため、加工は冬から梅雨前頃にかけての収穫時期の季節に限定している。

 価格はオープン。SERIYOSA、おきえらぶフローラルホテル、おきのえらぶ島観光協会、物産処てぃだ和泊店で扱う。