流山市を拠点に活動するソーシャルフットボールチーム「エスパシオ」が4月13日・14日、第5回ソーシャルフットボール全国大会に出場する。(松戸経済新聞)

 練習風景

 ソーシャルフットボールは日本に競技団体がある7種類の障害者サッカーの一つ。全国大会は2015(平成27)年から開催されており、今回は昨年7月〜11月に地区予選を勝ち抜いた10チームがSAGAサンライズパーク体育館(佐賀市)で戦う。エスパシオは第1回、第3回に準優勝、第2回、第4回に優勝しており、2連覇を目指す。

 エスパシオは精神科・心療内科医院の「ひだクリニック」(流山市南流山1)がデイケア(通所リハビリテーション)の一つとして2009(平成21)年から運営するチーム。20〜40代の選手16人(男性14人、女性2人)が流山市内の公共施設などで週4、5日練習している。

 大角浩平監督は「フットサル以外にも人生の目標をみんなが持っており、病気や障害がありながらもお互いを応援し合う仲間である点がエスパシオの強み」と話す。

 福田真子さんは「10年余り前に入った時はフットサルの経験は全くなく、デイケアのプログラムにあるから受け始めたが、将棋などと同じように頭脳を使うスポーツであるところに興味を覚えた。エスパシオの真剣に練習に取り組むところが、自分に合っている」と話す。

 キャプテンの吉澤知生さんは「幼稚園から中学時代までサッカーを、高校からはフットサルをしていた。エスパシオは自分が2020年に入る前から強豪チームなので、前回は決勝に残れなかったらどうしようというプレッシャーが大きく、優勝してうれしいというよりほっとした。今回はプレッシャーからは解放されたが、勝たなければいけない大会」と意気込む。