うどん店「小倉名物 肉うどんけんちゃん」(宗像市ひかりヶ丘6)が5月16日、オープン3周年を迎える。(宗像経済新聞)

 「肉うどんと卵のトッピング」(写真提供=肉うどんけんちゃん)

 店主の大庭健司さんは現在40歳。元プロボクサーで「日本スーパーフライ級」1位のタイトル獲得経験を持つ。大庭さんは約11年間の選手生活を経て28歳の時に引退。友人の手伝いで初めて飲食業に関わったのをきっかけに「いつか飲食で自分の店を持ちたいと思うようになった」という。

 その後、「博多肉肉うどん」で約3カ月間の修業を積み、食べ歩きをしながら独学でうどん作りのノウハウを学んだ。結婚3年目のタイミングで出店を決意した。

 席数は、店内に15席、テラス席が6〜8席。うどんは大庭さんの地元北九州の「小倉うどん」と修業先の「博多肉肉うどん」の間をとった味で、コシのあるうどんと濃い色のスープが特徴。皮をむき、すりおろしたショウガをうどんにのせる。「国産の黄金ショウガを使っている。営業前にすりおろしているため、色がきれい。冬場は身体も温まる」と大庭さん。具材の肉は約6時間煮込むという国産牛のほほ肉とすじ肉を使う。

 看板メニューの「肉うどん」(820円)には「生卵」(100円)など5種類以上のトッピングを用意する。大庭さんによると、肉うどん、唐揚げ、白ご飯をセットにした「唐揚げ定食」(1,200円)が人気という。セルフサービスの「切り干しのピリ辛漬け」「高菜漬け」はお代わり自由。

 妻の朝子さんは「オープン当初はコロナ禍で大変なこともあった。夫婦2人の時は幼い子どもを交代で背負いながら店に立つこともあった。たくさんの方々の支えがあってここまで来られた」と振り返る。健司さんは「小倉名物の肉うどんを知らない方にも足を運んでもらい、来てよかったと思ってもらえたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は、昼営業=11時〜15時、夜営業=17時30分〜20時(土曜・日曜=11時〜20時)。月曜、火曜夜、第2日曜定休。