佐賀大学医学部近くのお好み焼き店「花ちゃん」(佐賀市鍋島4、TEL 0952-43-3001)が4月15日、4カ月ぶりに営業を再開した。(佐賀経済新聞)

 お好み焼き店「花ちゃん」で提供するお好み焼き

 北島文子さんと2人の妹が1986(昭和61)年5月に開いた同店は、独自の具材や調理、味付けをした「花ちゃん風」のお好み焼きをメインに、開店当初は医学部の学生や中高生、周辺に住宅が増えるのに伴い近隣の家族連れなどでにぎわったが、高齢で店を続けることが難しくなり、昨年12月8日で閉店。37年6カ月の歴史に幕を閉じた。

 北島さんから店を引き継いだのは、学校や保育園などでの調理経験を持つ坂本さん。閉店を知った坂本さんが北島さんに店の継承を提案。合意を経て屋号やメニューを引き継ぎ、北島さんから「花ちゃん風」のお好み焼きの作り方の指導を受けた。営業再開に当たり、看板を追加し座席のカバーを改めたが、「これまでの雰囲気を生かしたい」と、色合いを意識したという。席数は、カウンター4席、テーブル11席。

 メニューは、お好み焼き(700円、ミックス1,200円、サラダ・ソフトドリンク付きセット950円)、焼きそば(700円、同900円、同950円)。お好み焼きか焼きそばとサラダ・ソフトドリンク・アイスクリームを付けた「花ちゃんセット」(1,100円)のほか、「しょうが焼き定食」「肉野菜炒め定食」「デミハンバーグ定食」(以上900円)などの定食も用意。テイクアウトにも対応する。

 坂本さんは「ランチタイムが忙しく、まだまだ余裕がないので、提供することで精いっぱいだが、慣れたらお客さまとの会話通じて、より良い店づくりをしていきたい。スタッフを確保し、夕方以降や日曜の営業も目指したい」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時30分〜17時。日曜定休。