約800個の台湾ちょうちんが温泉街を彩る「熱川台湾提灯プロジェクト」が4月6日、伊豆半島東海岸の「熱川温泉」(東伊豆町奈良本)で始まる。当日、これを記念した点灯式を開く。主催は熱川温泉旅館組合。(伊豆下田経済新聞)

 ちょうちん試験点灯時の熱川温泉街の様子

 「熱川にチウフェンが灯(とも)る。」と題した同プロジェクト。台湾観光庁・台湾観光協会協力の下、熱川温泉の夜の街歩きを楽しんでもらうため、台湾から取り寄せた約800個の台湾ちょうちんを用意する。東伊豆町役場観光産業課の太田さんは「岩井茂樹町長と東伊豆町役場職員で台湾を視察した。チウフェンと熱川温泉は雰囲気が似ていると感じた」と話す。夜でも街並みがにぎわう九?の特徴が熱川温泉でも再現できると考え、プロジェクトを開始するに至ったという。

 プロジェクト開催を記念した点灯式では、中華獅子舞の演舞や熱川道灌太鼓の演奏、台湾料理をはじめとする屋台の出店、ミニ花火の打ち上げなど、さまざまな催しを行う。伊豆熱川駅前のメイン会場では点灯式をより楽しめるよう、先着300人に屋台などで使える割引チケットを配布するほか、数量限定で手持ちドラゴンミニランタンを配布。タピオカミルクティーの無料サービスも行う。一斉点灯に合わせて行う空飛ぶランタンの打ち上げに際して、一般参加のボランティアを事前募集している。

 「熱川温泉を全国的にも有名な観光地にしていきたいという思いで取り組んでいる。熱川温泉で始まる幻想的な雰囲気を味わってもらえたら」と太田さん。「東伊豆の魅力と共に、台湾の魅力発見にもつながるような関係を今後も紡いでいきたい」意気込みを見せる。

 点灯式の開催時間は19時〜21時。雨天決行、荒天中止。屋台の営業は15時から順次開始。一斉点灯を19時30分に行い、ミニ花火を20時30分に打ち上げる。18時から閉園後の熱川バナナワニ園駐車場を無料開放する。点灯式会場周辺は車両通行止めとする。

 4月7日以降の点灯時間は18時〜23時。点灯は通年行い、夏はちょうちんを1200個に増やす予定。