豊田市民芸館(豊田市平戸橋町)で現在、企画展「美しき手仕事−新収蔵品を中心に−」が開催されている。(豊田経済新聞)

 豊田市民芸館で企画展 アイヌ工芸品の展示も

 同展では「美しき手仕事」をテーマに、近年収集した手工芸品や寄贈を受けた資料などを中心に約200点を展示。

 第一民芸館では、日本民芸館展の品に加え絞り染めなどの染織品や手すき和紙、奥三河の花まつりで使われている切り紙「ざぜち」などを並べる。

 1999年から昨年まで豊田市民芸館でとんぼ玉講座の講師を務めていた椎葉佳子さんの作品も並べ、朝顔やバラ、桜など小さなとんぼ玉に繊細に描かれた模様の数々も展示。2023年度日本民芸館展に入選した「絹格子着尺(きぬこうしきじゃく)」は、タマネギで染色したオレンジや黄色、黒などの糸を使って、鮮やかな色合いの格子状の模様が来場者の目を引いている。

 第二民芸館では、300点を超える故・高松静男さんの資料の受贈を記念して、多数の品が含まれた高松コレクションの中から選んだアイヌの工芸品や瀬戸の石皿、そばちょこなどを紹介。

 今回が初の展示となるアイヌの工芸品は、木綿衣装や木工品、漆器、ガラス玉の首飾りなどを壁一面に展示。アイヌの人々が生み出す美しい文様やデザインの数々を楽しむことができるようにする。

 開館時間は9時〜17時。月曜休館。入場料は、一般=300円、大学生・高校生=200円、中学生以下と豊田市在住の70歳以上無料。6月30日まで。