熊野御坊南海バス(新宮市徐福)が現在、期間限定デザインの路線バスフリー乗車券「悠遊フリー乗車券」を販売している。(和歌山経済新聞)

 熊野エリアで運行する熊野御坊南海バス

 同乗車券のデザインリニューアルは「紀伊山地の霊場と参詣道」のユネスコ世界文化遺産登録20周年記念事業の一環。オリジナルグッズ販売や20周年記念デザインののぼり旗の掲出などを行う。記念ロゴマークは那智勝浦町出身で兵庫県在住のデザイナーMAYAさんが作成した。従来の券面は自社で内製していたが、ロゴマークを中心にデザインを刷新し、裏面の乗車区間のマップも一新した。

 乗車券は1日券から3日券まで3種類あり、同社が定める区間内で自由に乗り降りできる。乗車区間は、熊野三山と呼ばれる熊野速玉大社(新宮市)、熊野本宮大社(田辺市)、熊野那智大社(那智勝浦町)をはじめ、勝浦温泉(那智勝浦町)、川湯温泉、渡瀬温泉、湯の峰温泉(以上、田辺市)など熊野エリアの主要な観光地。同社によると、利用は海外旅行者が多く、例年2日券が人気だが、今年は3日券の売れ行きも好調という。

 同社営業部の片野友美さんは「例年11月が販売のピークだが、今年に入り、販売数が伸びている。熊野三山巡りを楽しむなら、2日券がお薦め。バス利用でも訪問しやすい店を集めた熊野古道グルメマップも作成したので、熊野観光を満喫してほしい」と呼びかける。

 販売場所は新宮駅前きっぷ売り場や紀伊勝浦駅前きっぷ売り場など。価格は、1日券=大人・3,000円、小児・1,500円、2日券=大人・3,500円、小児・1,750円、3日券=大人・4,000円、小児・2,000円。限定デザインフリー乗車券の販売は2025年3月31日まで。