映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(11月23日公開)の大規模展覧会「翔んで埼玉展 -埼玉の皆様、展覧会を作ってゴメンなさい。-」が映画公開に先駆け、11月14日の“県民の日”より埼玉県所沢市のところざわサクラタウン内にあるEJアニメミュージアムにて開催。展覧会初日となる同日には、下川信男役の加藤諒、おかよ役の益若つばさがオープニングセレモニーに登場し、テープカットを行った。

埼玉県の自虐ネタを詰め込んだ魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化し大ヒットを記録した『翔んで埼玉』(19)シリーズの第2弾となる本作では、麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂ふみが引き続き主演を務め、東京都民から迫害を受けていた埼玉県人が「日本埼玉化計画」を推し進めるなか、滋賀をはじめ関西の府県が巻き込まれていく…というストーリーが描かれる。展覧会では、映画の設定資料集や脚本、作中に登場した美術セットなどを多数展示。原作者の魔夜峰央の原作原画も公開される。

テープカット初体験の加藤は「正解がわからない…」と困惑した表情を浮かべながらも、無事に任務を果たす。益若は前作を振り返り「プロモーションをあまりしないのも埼玉っぽかったけれど、今回は想像もしないほどのプロモーションでびっくりです(笑)」と、本作での忙しいプロモーションに触れる。「2人で行田市の田植えもしちゃったよね」と話した加藤は「僕たち2人でいいの?GACKTさんじゃなくていいの?」と申し訳ない気持ちを抱えながら、プロモーション活動に勤しんだと笑顔で明かしていた。

前作とは力の入れ具合が違うと指摘した益若は「展覧会は展示も華やかですごい!」と力説。加藤は「(テープカット用に)レッドカーペットも敷いてくださっているし、物販もすごい。実写映画でこんなにグッズを作るなんて、珍しいですよね」とうれしそうに語り、益若は「展覧会に行ってきましたクッキー」を、加藤は「そこらへんの草柄ネクタイ」をおすすめとしてピックアップした。展覧会のイントロダクションエリアで実施される「都会指数検定体験」に触れた加藤は「夏にお台場冒険王で登場したのですが、今回は声を録り直しています。ここでしか聞けないバージョンがあります。しかも、相当難しいです。何度もチャレンジしてください」とアピールした。

展覧会には美術セットや劇中に登場する池袋屋上を再現の展示もあり、劇中の世界が体験できる。映画のシーンでは一瞬映るものでも、展示では近寄ってしっかり見ることができるとし、益若は「結構おもしろいことが書いてあったりするので、細かくチェックしてください!」と呼びかけていた。

最後の挨拶で益若は「前回でディスり切ったと思いきや、まだ残っているのかというくらい、映画のなかで埼玉が愛されながらディスられてます(笑)。関東だけでなく、関西にも飛び火して戦います!ほかの県も油断しているとディスられているので気をつけてください。たくさん大笑いして、いっぱい声を出して楽しんでください」とアピール。加藤は「埼玉の皆様に愛されたからこそ、展覧会を開くことができました」と感謝し、「埼玉以外の人たちにもいいところが伝わる作品になっているので、埼玉を広めて行きましょう!」と呼びかけ、華やかなオープニングセレモニーを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ