「寄生獣」や「ヒストリエ」などで知られる漫画家の岩明均が1996年から1999年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載し、カルト的人気を誇ると共に“映像化不可能”と言われ続けてきた怪作「七夕の国」。このたび本作がディズニープラスのコンテンツブランド「スター」にてドラマシリーズ化され、2024年7月より独占配信されることが決定。あわせて超ティザービジュアルが解禁された。

“あらゆるものに小さな穴を空ける”という、不思議だがなんの役にも立たない超能力を持つ平凡な大学生の“ナン丸”こと南丸洋二が、世界を陥れる危機に立ち向かうことになる姿を描く本作。「大豆太とわ子と三人の元夫」や『クレイジークルーズ』(Netflixにて配信中)の瀧悠輔監督がメガホンをとり、『ドライブ・マイ・カー』(21)でアカデミー賞脚色賞にノミネートされた大江崇允が脚本協力として参加する。

主人公のナン丸役を演じるのは、「ドラゴン桜」や「どうする家康」など話題作への出演が相次ぐ細田佳央太。「いままでで一番、主演として現場やスタッフの皆様とコンタクトできたと感じています」と、撮影チームの結束力を振り返る細田は「物語のスピード感はとても観やすいものになっているので、今作を初めて知る方々もあまり身構えすぎず楽しんでいただけると思います」とコメント。

また、あわせて解禁された超ティザービジュアルには、都心の高層ビルが球体の形に大きくえぐられた衝撃的で異様な光景がデザイン。はたして日本中を襲う“球体”の正体とは、そしてナン丸はこの危機にどのように挑んでいくのか。続報に期待しながら、本作の配信開始を待とう。

■<コメント>

●細田佳央太(南丸洋二役)

「いままでで一番、主演として現場やスタッフの皆様とコンタクトできたと感じています。それにはキャストの皆様、なによりも自分のことを受け入れてくれたスタッフチームの皆様のお心があってこそだったので、撮影が進むにつれ、主演としての自覚や意志が固くなっていきました。ストーリーとしては、全部のロジックを一瞬で理解することは、少し難しいと感じるかもしれません。ただ、だからこそ原作で描かれているところはより丁寧に作られていると思いますし、物語のスピード感は、とても観やすいものになっているので、今作を初めて知る方々もあまり身構え過ぎず、楽しんでいただけると思います」

●岩明均(原作)

「とても楽しみです。自分の執筆漫画の映像化作品は、いわば孫みたいなもんなので、目のなかに入れても痛くないです。ジイジたる私の頭ではとても追いつけない、いろんなワザや映像を見せてくれると思います」

●瀧悠輔(監督)

「『七夕の国』実写化という挑戦ができることにワクワクしています。ここまで来るのに多くの困難がありましたが、岩明均先生の込められたスピリッツに負けないよう最後まで丸神の里の人たちと向き合っていくつもりです。いまの日本を生き抜く皆様にぜひとも見ていただきたい物語となっていますので、どうぞよろしくお願いします」

文/久保田 和馬