「五等分の花嫁」の春場ねぎの同名マンガを「TIGER & BUNNY」のさとうけいいち監督と「アークナイツ」シリーズの制作会社Yostar Picturesのタッグでテレビアニメ化した「戦隊大失格」。4月7日(日)からの放送開始に先駆けて3月24日、東京ビッグサイトで行われた「AnimeJapan2024」で放送直前スペシャルステージが開催され、劇中に登場する女性キャラクターの声を担当した5名の声優が一堂に会した。

本作は、毎週末に地上侵攻を繰り返しては破れ散る怪人の下っ端戦闘員として戦う主人公の戦闘員Dと、ヒーロ像とはかけ離れた竜神戦隊ドラゴンキーパーの対決を描く異色ヒーローバトルアニメ。戦闘員Dの声を担当する小林裕介をはじめ、中村悠一や井上剛、小野賢章、鳥海浩輔ら超豪華声優陣の出演、さらにOP主題歌をキタニタツヤ、ED主題歌をナナヲアカリが担当するなど、最新情報が発表されるたびに大きな反響を巻き起こしている。

そして今回、放送直前スペシャルステージに登壇したのはピンクキーパー役のM・A・O、ブルー部隊“従一位代理”藍染小町役の長江里加、グリーン部隊“従一位”翡翠かのん役の和氣あず未、大戦隊の戦隊員“候補生”雪野アンジェリカ役の鬼頭明里、そして薄久保天使役の三上枝織。来場者からの大きな拍手に包まれて登壇した5名は、挨拶を終えると、それぞれが演じるキャラクターの魅力と見どころを紹介。

M・A・Oは冷静沈着で淡々としているピンクキーパーが弟を溺愛するシーンをプッシュし、長江も藍染小町の見た目と大戦隊のなかでの位の高さとのギャップをアピール。和氣は「翡翠かのんちゃんはセーラー服をまとっていて可愛いんですが、凶暴な部分がある子です」と語り、鬼頭は「アンジェリカは口が悪くて高飛車だけど、喋ってみると普通の女の子なところがあって可愛いと思います」、三上も「気が強い子が多い候補生のなかで、天使は一歩引いている大人しめのタイプではあります」と説明していく。

さらにトークはアフレコ現場での話題に移り、和氣から「普通アフレコを始める時って、ぬるって始まるんですよ。『じゃあ行きます』と言って映像が流れて、『やるぞ』みたいな。でもこの現場は戦隊モノを撮っているのかな?と思うくらい。『用意!スタート!』って始まるから気が引き締まります」という証言が。それには他の4名も深く頷き、「監督は声もいいのですごく通るんですよ」など、熱量にあふれたアフレコ現場の様子が明らかに。

また、主人公である戦闘員Dについて訊かれると、長江は「Dは正義とは何かということにすごく葛藤しています。色々試して、なにが正解なのかを見つけていこうとしている。結構勇気がいることだと思うので、その精神がすごいなと思います」と惚れ惚れした様子で語る。鬼頭も「Dのことを応援したくなります」と語った上で、「作品自体もすごくおもしろいですし、深く考えさせられる内容。自分がもしこの世界に入ったらどうしようって考えたりしながら見るのもおもしろい作品だと思います」とコメントした。

そして終盤、それぞれが放送開始を待ち侘びるファンへ向けてメッセージを送るなか、最後にマイクをとったM・A・Oは、「映像が本当にきれいで、いわゆる特効と呼ばれる爆発の演出など、戦隊モノお決まりのことがふんだんに入っています」と、戦隊作品好きにも刺さる作品になっていることをアピール。さらに「本編のおもしろさはもちろん、オープニングやエンディング、次回予告もとても可愛く凝った作りになっているので、隅々までたっぷり楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけていた。


文/久保田 和馬