加賀市の大同工業が開発したチェーンが自転車トラック競技の日本代表オフィシャルサプライヤーとして採用されることになり25日、調印式がおこなわれました。

オフィシャルサプライヤーの契約調印式 大同工業・加賀市熊坂町


調印式には、大同工業の新家啓史社長、日本自転車競技連盟の黒江祐平副会長、そして選手強化スーパーバイザーの中野浩一さんが出席しました。

自転車競技は選手の能力を最大限に引き出すため使われる部品の技術力が競われています。

大同工業では従来のチェーンに比べて軽量化を実現し、強度を落とさず製品の表面処理を滑らかにすることでより抵抗を減らした製品の開発に成功しました。

選手からも自転車のペダルを踏んだ際にスムーズに回転し、使用後の疲労感も少ないとの評価で、実際に国際大会では記録の短縮や好成績につながっています。

「レースという過酷な環境で使用される部品は性能はもちろん、高い安全性が求められる。皆さんとともに自転車で世界の頂点をめざし精進したい」(大同工業・新家啓史社長)

オフィシャルサプライヤーとしての契約は2028年のロサンゼルスオリンピックを見据えた2029年3月までで、大同工業ではさらに抵抗を少なくした製品の開発を目指します。