被災地にも春の訪れです。輪島塗が施された豪華な山車が市内を練り歩く輪島市の春祭り「曳山祭」地震の影響で山車も被害を受けましたが、4日規模を縮小しながらも行われ、住民に元気を与えました。

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輪島市鳳至町にある住吉神社で毎年この時期に行われてきた曳山祭。しかし、地震の影響で本殿をはじめ祭りの主役、山車も大きな被害を受けました。ことしは山車を引く事はできませんが、被災者を元気にしたいと祭りが行われました。

住吉神社・浅井則家宮司
「曳山で春だなというのが例年なんですけど、なかなか難しいもんですから。お祭りしているだけでも。皆さんの心が少しでも晴れて貰えれば」

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被害の爪痕が残る拝殿から、10人の氏子の手によって、いよいよご神体が神社を出発します。豪華な山車の代わりに用意されたのは、手作りの小さな台車です

ご神体を乗せ、神職を先頭にゆっくりと町内を回ります。
「輪島は良いとこやー」


倒壊した建物が残る町なかの沿道には住民たちの姿も。
「春祭りの時期か。良かったそれすら忘れとった。良かった良かった」

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「嬉しいです感動です。してくれてありがとうや。絶対出来ないと思っていたので。ちょっとした事でも感動しちゃいます」


氏子たちは町内にある避難所なども回りながら、祭りで元気を届けたいといいます。

氏子
「少しでも希望の光が皆さんに与えられたらと。自分も気持ちが晴れたというか、やっぱり祭りして良かったなとみんな元気な姿を見て欲しいなと思います。」

春の訪れと復旧・復興を願う輪島の曳山祭。6日には河井地区の重蔵神社でも行われます。

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