春の叙勲の受章者の中から、60年の長きに渡り報道の分野に従事し旭日重光章を受章した元・北國新聞社社長 飛田 秀一さんに話を聞きました。
(聞き手は北陸放送報道部 松村 玲郎)

旭日重光章受章 飛田 秀一さん:「新聞が好きであったことは間違いない。今新聞記者はあまり格好いい職業と言われないが当時は非常にハイカラな仕事で・・・」

報道分野の振興・発展に貢献し旭日重光章を受章した飛田 秀一さん82歳。

1964年に北國新聞社に入社。
以来、記者活動などを通じ行政や国に提言を行ってきました。

金沢経済同友会の代表幹事を長年務めるなど経済界にも貢献。
現在は北國新聞社名誉会長の他、石川県芸術文化協会会長、金沢学院大学学園長といった要職に就き、おととしからは県観光連盟会長として「文化観光」の振興を推進しています。

飛田 秀一さん:「観光を産業として考えるという一面もあると思うが、やはりそれだけではなくて文化振興ということ歴史的な遺産を大事にする。県民がふるさとに誇りを持つために観光というものは大事である。能登半島のためにも金沢・南加賀、その辺が元気を出すことが能登の復興を早めることになる」

海外の要人とも交流を深め、思い出深い記憶としてイギリスの首相を務めた「鉄の女」故・マーガレット・サッチャー氏の名前をあげます。

飛田 秀一さん:「ものをはっきり言う女性だった。サッチャーさんに私と話をしていると楽しいと言われた。日本の政治家と話をしていてもものをはっきり言わないから面白くないと。もちろん通訳を介するから余計そうなるのだろうが、その点こっちは政治家でもなければ何でもないからものをはっきり言うと・・・」

飛田さんは2007年から北陸放送の取締役を務めていて、今年6月に代表取締役会長に就任する予定です。

飛田 秀一さん:「これからも情報産業の先導役は私は新聞だと思う。もちろんテレビや他のメディアにも関係はしているが中心は新聞であって欲しいという、そういう思いだ」


地域に根ざした報道でふるさとの発展を支えたい。
その思いは今も変わりません。