ハーモ美術館(下諏訪町)で、企画展「岩合光昭写真展 ねこのとけい」が開かれている。動物写真家の岩合さんによる猫の一日を記録した約80点を展示。日本や世界の”イワゴーネコ”たちの自由気ままな暮らしぶりを一日の時間の経過とともに鑑賞できる。5月6日まで。

 岩合さんは1950年、東京都出身。世界各地を取材し、大自然に住む野生動物の貴重な姿を撮影する一方、ライフワークとして身近な猫を半世紀以上にわたり撮り続けている。猫を題材としたテレビ番組や書籍、映画制作などに携わり、多くのファンを獲得している。

 展示は、写真集「ねこのとけい」の全写真で構成。朝日を浴びて伸びをする、港で朝食をもらう、民家のいろんな場所で遊ぶ、昼寝などの姿、親子、きょうだいでじゃれ合う子猫たちなど、太陽の動きとともに猫たちの行動を追っている。夕日を背にする猫の姿で締めくくる。

 パネルは48センチ×72センチから、大きいものは1メートル×1.5メートルのサイズも。写真をプリントしたバナーも4セット展示し、記念撮影コーナーも用意した。キャプションは短い状況説明と撮影地のみとし、写真そのものからイメージを膨らませてもらう狙い。

 同館学芸員の小林匠さんは「かわいらしい猫の動きや表情から癒やしを感じてもらえたら」と話している。

 写真展に合わせ、「お諏訪」と「お座り」をかけた「おすわりねこ」の写真を20日まで募集中。応募条件は、はがきサイズ(10センチ×14.8センチ)までの写真。データは不可。1人5枚まで。応募写真は館内コーナーで紹介している。すでに200枚程度が掲示されている。

 写真展限定の書籍やグッズも販売しているほか、猫関連商品も。会期中、アンケートに協力した来場者には、同館ミュージアムグッズや海外の雑貨などが当たるくじ引きも実施している。

 会期中無休。午前9〜午後5時。一般・大学生1200円、小中高校生600円、障がい者手帳所持者は1000円(同伴者1人まで無料)、未就学児無料。

 問い合わせは同館(電話0266・28・3636)へ。