元下諏訪町地域おこし協力隊の高橋幸二さん(41)=下諏訪町小湯の上=が茅野市ちののJR茅野駅西口近くにシェアハウスとゲストハウスの複合施設「fumotonoakari〜麓の灯〜」を開設した。諏訪地域への来訪者や移住希望者を受け入れ、地域の魅力を感じてもらおうと考えている。

 高橋さんは神奈川県座間市出身。諏訪湖や八ケ岳連峰などの自然、人とのつながり、街の雰囲気、温泉などの魅力に引かれ、2020年に下諏訪町に移住。協力隊として移住促進や空き家対策に携わった。着任から2年後の22年ごろから、県外から諏訪地域への移住の需要に対し、居住空間がある程度整った建物などの供給量、特にシェアハウスの少なさを実感することが多かったという。

 なるべくコストを抑えつつ事業展開できそうな建物を諏訪地域で探していたところ、条件に合う物件が茅野市の駅前で見つかったことから、昨年9月に大家との間で契約を結び、仲間の協力で改修工事を進め、昨年11月に同施設内のシェアハウスを開設。4月3日にゲストハウスの営業を開始した。

 同施設は2階建てでシェアハウスは6〜8帖(約10〜13平方メートル)の4部屋。ダイニングキッチンは共用。賃料は月額3万9000円〜4万9000円と共益費1万円。シェアハウスはすでに3組が契約している。

 ゲストハウスは相部屋が1階と2階に1室ずつ計2室あり、1泊4400円から。このうち2階は女性専用。個室は1階に1室あり、7700円からとなっている。定員は相部屋計9人、個室3人の計12人。

 施設名には「さまざまな人が集まり、温かな気持ちになれる場所にしたいという思いを込めた」という高橋さん。「諏訪に魅力を感じて集まってくる人たちがこの地で幸せを実感できるよう、黒子になった気持ちでお手伝いしていきたい」と話していた。問い合わせは高橋さん(電話070・3132・5252)へ。