富士見町の富士見パノラマリゾートは7日、初開催となる雪上をマウンテンバイクなどで走るイベント「SNOWRIDEFEST」を同リゾートで開いた。全国から愛好者ら約110人が参加。スキー場の営業を終えたばかりで雪が残るゲレンデにライダーたちが駆け出し、独特の感覚を楽しみながらレースを繰り広げた。

 本格的なマウンテンバイク(MTB)コースとスキー場の両方を持つ同リゾートが、MTBコースの営業開始につなげるイベントにしようと企画。同リゾートによると、雪上をMTBで走るイベントは県内で2例目だという。

 70センチほどの雪が残るゲレンデに集まった参加者は、バイクやスキーなどを使って雪の感触、コースを確かめてレースに挑んだ。スタート地点で参加者は、期待と不安が混ざったような表情。競技歴6年の杉山雅人さん(42)=愛知県=は「普段と違う感触だが、転んでもめげすに完走したい」と話していた。

 スタートすると沈む雪にハンドルを取られて上手く進めない参加者もいたが、徐々に慣れてスムーズに走行。途中には雪解けが進んだ林間ロードもあり、約3.5キロのコースを楽しそうに進んでいた。競技歴4年の藤森美空さん(13)は「思っていた以上に難しかったが、完走できてうれしい」と笑顔を見せた。

 同イベントは、自転車のような車体にボードを付けた「スノーバイク」のレースも実施。毎年の開催を目指していくという。