ハンカチや布を使い、その絵柄を立体的な作品に仕上げる3Dアートに親しむ「サークルゼフィール」(東京都練馬区)の作品展が、11日から諏訪市渋崎の原田泰治美術館で始まる。「花に誘われて」と題し、花のふんわり感などを表現した額絵17点を飾る。

 メンバーの一人が原田泰治さんの作品をデザインしたハンカチを同美術館で買い求め、作品にしたことをきっかけに、今回の作品展を開くことになった。同美術館での作品展は初めて。主宰する松並正子(まさこ)さん(78)とメンバー5人の作品を飾る。

 制作している作品は、好きな絵柄の木綿を中心にしたハンカチや布を5〜6枚使用。1枚を土台にし、残りは特殊なのりを付けて固め、絵柄の部分をはさみで切り抜き、土台の絵柄の上に複数枚を重ねながら貼り付ける。素材の柔らかさや繊細な模様を奥行きとともに表せるという。

 会場には作品展のきっかけになった作品のほか、チューリップやツバキ、アジサイなどの花をはじめ能やニンフ、つるし飾りなどの作品が並ぶ。ハンカチや布は各地で購入するといい、松並さんは「気に入ったものを探すのも楽しみ。絵が得意でない人も、素晴らしい作品ができる」と話している。

 6月23日まで。開館時間は午前9時〜午後5時。祝日を除く月曜休館。会期中の6月8日午後1〜3時には松並さんを講師にした関連ワークショップもあり、ヒマワリのミニ額を作る。参加費2000円(材料費、入館料込み)。申し込み、問い合わせは同美術館(電話0266・54・1881)へ。