池の平ホテル&リゾーツ(矢島義拡社長)が手掛ける「白樺リゾート池の平ホテル」は14日、台湾の複合リゾート施設「台湾グランドコスモスリゾート瑞穂花蓮」と、相互誘客を目指す台日友好協定を結んだ。長野県立科町の同ホテルで協定式を開き、同リゾート施設を運営するコスモスホテルグループの張東豪副社長と矢島社長が協定書へ署名。観光産業の振興に向け、互いに協力し合うことを誓った。

 軽井沢観光協会と台湾鉄道管理局が推進する観光誘客事業の中で、施設業態が類似し、経営理念が合致するリゾート施設として、双方の施設が紹介されたことから、今回の協定が実現した。

 外部の施設と友好協定を結ぶのは両施設とも初めて。台日間での積極的な人材の交流やノウハウの共有を通じて▽地域交流の促進▽両地域への誘客促進と新たな旅行スタイルの創出▽サービス品質、満足度の向上−などを図る。

 相互誘客プロジェクトとして、通常よりも安く利用できる限定プランを館内で紹介し合うほか、池の平ホテルでは期間限定キャンペーンとして、両施設のオリジナルギフトが入ったプレゼントを宿泊者先着200人に配布。今後は調理スタッフを派遣し合い、和食や台湾料理など両施設が得意とする料理を学び合う計画も構想に入れている。

 矢島社長はあいさつで「今回のような民間レベルの連携を積み重ね、県を横断するような観光地域づくりをしていければ」などと今後の展望を話した。張副社長は「台湾と日本のホテル業界の友好関係がより良好になることと思う」とし「多様なコラボや取り組みができることを期待している」と話した。

 協定式には、両施設の関係者をはじめ、ちの観光まちづくり推進機構(DMO)、軽井沢観光協会などから合わせて約40人が出席した。