ゴールデンウイーク(GW)を古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが5日、県内でも見られた。強風の影響で海の便の一部が乱れたが、ダイヤ変更を見越して早めに帰省する人の姿が目立った。
 九州商船によると、長崎と離島を結ぶ高速船やジェットフォイルは午後から航路の変更や運休を実施。ジェットフォイルの長崎行きは午前、五島行きは午後に予約が集中したという。
 長崎市元船町の長崎港ターミナルは朝から、大きな荷物や土産袋を抱えたUターン客で混み合った。家族3人で五島市の実家に帰省した泉達朗さん(59)=長崎市=は「母の様子を見に行き、お墓参りや貝掘りなどをして過ごした」と話し、家路を急いだ。母親と五島市に帰る神田柊花里ちゃん(5)は「電車に乗ったことと、メルヘン村で空中ブランコが楽しかった」と佐賀旅行を振り返った。
 JR九州によると、自由席の乗車率は5日午後4時半時点で、西九州新幹線(長崎−武雄温泉)が最大124%、特急みどり(佐世保−博多)は110%だった。