アメリカの航空機大手・ボーイングが、名古屋に研究開発の拠点を開きました。

 ボーイングは2年前から名古屋エリアで複数の施設に分散し、航空機の研究・開発を行ってきましたが、今回、拠点を1カ所にまとめました。

 新オフィスでは約80人が勤務。拠点をまとめることで、環境負荷の少ない燃料や、水素燃料電池の開発などをスムーズに進める狙いがあります。

 国内では、東京に続いて2カ所目の拠点となる名古屋オフィス。

 ボーイングはなぜ、東海地方を重視するのでしょうか。

 「名古屋には航空宇宙産業パートナー各社が拠点を多く設けている。研究をしていく上でそれらの企業と協力ができる」(ボーイング・ジャパン ウィル・シェイファー社長)

 愛知県は、工場の建築規制緩和や金融上の支援など、様々な優遇を受けられる航空宇宙産業の「特区」に国から指定されています。

 ボーイングは今後、三菱重工など「特区」の企業などと連携し、航空機の点検を行うロボットの開発支援なども進めていくということです。