5日、長野県内の山岳で遭難が5件相次ぎ、合わせて6人が救助されました。

北アルプス鳴沢岳付近では、5日朝7時すぎ、足にけがをした兵庫県西宮市の男性会社員(57)から救助要請があり、男性はヘリで救助されました。爺ヶ岳方面に向けて縦走中に滑落、その後テント泊しましたが、5日朝になって動けなくなったということです。その後、右足首の骨折とわかりました。

同じく北アルプスの蝶ヶ岳では、5日午前10時過ぎ、下山中の秋田県横手市の男性医師(64)が足を滑らせ、登山道から約100m滑落。目撃した他の登山者からの通報で、山岳遭難防止対策協の救助隊員が出動、男性を登山道に復帰させました。けがはありませんでした。

青木村の子檀嶺岳(こまゆみだけ)では、5日午後1時30分頃、上田市の68歳男性が下山中、体調不良により転倒。右腕に擦過傷を負い、消防署員に救助されました。

軽井沢町ので離山では、5日午後3時前、都内の女性歯科医(48)が頂上付近(でバランスを崩して転倒。左足捻挫とみられる軽傷を負い、消防署員に救助されました。

また蝶ヶ岳では、5日午後3時40分頃、東京都練馬区の男子大学院生(24)と石川県金沢市の男子大学生(23)が標高約2500mの雪上で行動不能となりました。
他の登山者から通報で、遭難防止対策協の救助隊員が出動、2人を救助し、近くの山小屋に収容しました。2人はアイゼン、ピッケルなどの装備を持っていなかったということです。

連休後半、遭難が相次いでおり、県警は体力・技量にあった計画作りや体調管理のほか、防寒具などの装備、慎重な天候判断などを呼びかけています。