昨年の菊花賞馬ドゥレッツァ(美浦・尾関知人厩舎)。美浦所属馬ではあるが、先週から栗東に滞在しており、天皇賞(春)(4月28日・京都芝3200m)に向けた調整を進めている。今朝17日は戸崎圭太騎手が跨って、CWでの1週前追い切りを行っている。

 1回目のハローが終了した直後にレッドアヴァンティとともに入場。2コーナーを回る時は2馬身ちょっとくらいの差だったが、3コーナーへ入る時にはその差が少し大きくなって、3馬身ちょっとになる。これは先行馬が1Fごとに加速していったのに対して、ドゥレッツァはそこまでのスピードアップを行っていなかったから。このあたりの動きを見ると、気持ちがゆったりしているのかもしれない。

 ただ、4コーナーから最後の直線に向いてくるところでは、外を回りながらもきっちりと前との差を詰めていき、ゴールではしっかりと並んでのフィニッシュ。もう少し迫力があってもいいのかなと思ったが、栗東滞在は今回が初めてで、CWでの追い切りも4月13日に続いて2回目。慣れていない環境ならこんなものかもしれない。

 時計は6F81.6〜5F66.4〜4F51.5〜3F36.5〜2F22.7〜1F11.2秒。前半に少しちぐはぐになるラップはあったが、基本的にはしっかり加速することができている。菊花賞の時は美浦からの輸送があったものの、美Wで速い時計を出しているだけに、来週の最終追い切りがどのような形になるのか楽しみだ。

(取材・文:井内利彰)