船橋競馬場で5月1日(水)に行われるかしわ記念(4歳上・JpnI・ダ1600m)。春のダートマイル王決定戦であると同時に、帝王賞の前哨戦でもある。過去の勝ち馬にはホッコータルマエやコパノリッキー、フリオーソなど砂の猛者が並ぶ。

 フェブラリーS覇者ペプチドナイルをはじめ、南関東三冠馬ミックファイアなど、今年も豪華メンバーが集った。GI/JpnI馬5頭が顔を揃えたGWの大一番を制するのはどの馬か。発走予定日時は1日(水)の20時5分。主な出走予定馬は以下の通り。

■ペプチドナイル(牡6、栗東・武英智厩舎)

 逃げられないと脆い印象もあったが、昨年暮れのベテルギウスSでは、内3番手から上がり最速の末脚を繰り出して快勝。続く東海Sではスローで持ち味が生きず6着に敗れたが、フェブラリーSでは、前半3ハロン33.9の超ハイペースを4番手から押し切り勝ち。先行力を武器に初の地方コースに対応なら、今回もチャンスあり。

■ミックファイア(牡4、大井・渡辺和雄厩舎)

 昨年の羽田盃と東京ダービーを6馬身差、ジャパンダートダービーを2馬身半差で制して、22年ぶり史上2頭目となる無敗の南関東三冠に輝く。秋のダービーグランプリで連勝は「7」に伸びたが、東京大賞典で初黒星を喫した。それでも今年のフェブラリーSは、復活の兆し感じる7着健闘。ホームの南関東で、前走以上を期待したい。

■シャマル(牡6、栗東・松下武士厩舎)

 22年の東京スプリントで初タイトルを手にすると、以降は各地のダートグレード競走を転戦して実績を積む。昨年のさきたま杯で競走中止、続くプロキオンSで競走除外と一時はスムーズさを欠いていたが、今年の黒船賞で連覇を達成して復活の白星を挙げた。重賞5勝目を飾った勢いそのままに、昨年4着の雪辱とJpnI初制覇を狙う

■キングズソード(牡5、栗東・寺島良厩舎)

 デビューから中距離戦を中心に使われ、一昨年の暮れあたりから本格化。2勝クラス、3勝クラスを連勝して挑んだアンタレスSで3着に入ると、夏にはOP特別を連勝して、秋にはJBCクラシックを制した。その後の東京大賞典、フェブラリーSも5着に健闘。“マジックマン”モレイラ騎手の手綱で、2つ目のビッグタイトル獲得なるか。

 そのほかにも、東海Sを快勝したウィリアムバローズ(牡6、栗東・上村洋行厩舎)、GI/JpnIで3度の2着があるクラウンプライド(牡5、栗東・新谷功一厩舎)、昨年2着のタガノビューティー(牡7、栗東・西園正都厩舎)など豪華メンバーが出走を予定している。