12日、東京競馬場で行われた第19回ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)は、後方追走から直線で一気に各馬を差し切った津村明秀騎手騎乗の14番人気テンハッピーローズ(牝6、栗東・高柳大輔厩舎)が、好位から脚を伸ばした4番人気フィアスプライド(牝6、美浦・国枝栄厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分31秒8(良)。

 さらにクビ差の3着に1番人気マスクトディーヴァ(牝4、栗東・辻野泰之厩舎)が入った。なお、2番人気ナミュール(牝5、栗東・高野友和厩舎)は8着に、3番人気ウンブライル(牝4、美浦・木村哲也厩舎)は6着に終わった。

 勝ったテンハッピーローズは、父エピファネイア、母フェータルローズ、その父タニノギムレットという血統。重賞未勝利の身で挑んだ大一番、出走15頭中14番人気・単勝オッズ208.6倍という評価を見事覆して春の女王の座に輝いた。また、鞍上の津村明秀騎手にとってもこれが初のJRA・GI制覇となった。

【ヴィクトリアマイル】2006年に創設。それまで牝馬は、早期に生産界へ還元することが望ましいと考えられ、古馬牝馬の目標となるレースの編成は見送られていた。しかしエリザベス女王杯の古馬牝馬への開放や古馬牝馬重賞の増設などで長く活躍する牝馬が増加。更にそこから優良な産駒が誕生したことで、生産界の考えに変化が生じ、春の古馬牝馬レースとして開始した。

【勝ち馬プロフィール】
◆テンハッピーローズ(牝6)
騎手:津村明秀
厩舎:栗東・高柳大輔
父:エピファネイア
母:フェータルローズ
母の父:タニノギムレット
馬主:天白泰司
生産者:社台ファーム

【全着順】
1着 テンハッピーローズ 14人気
2着 フィアスプライド 4人気
3着 マスクトディーヴァ 1人気
4着 ドゥアイズ 11人気
5着 ルージュリナージュ 13人気
6着 ウンブライル 3人気
7着 モリアーナ 6人気
8着 ナミュール 2人気
9着 スタニングローズ 5人気
10着 サウンドビバーチェ 12人気
11着 キタウイング 15人気
12着 フィールシンパシー 10人気
13着 コンクシェル 7人気
14着 ライラック 9人気
15着 ハーパー 8人気