主役の座は譲らない。桜花賞を制したステレンボッシュ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)が、オークス(3歳牝・GI・芝2400m)で史上18頭目の牝馬2冠を目指す。

 ステレンボッシュは父エピファネイア、母ブルークランズ、母の父ルーラーシップの血統。母は4歳春までの短い現役生活ながら3勝を挙げている。叔父のヴァルコスは20年青葉賞の2着馬。曾祖母は名繁殖牝馬ウインドインハーヘアなので、ディープインパクトやブラックタイド、レイデオロやゴルトブリッツと同じ一族となる。また、3歳世代ではレガレイラとアーバンシックがいとこにあたる。

 他の馬と同じく、今回は初の2400mがカギとなる。ただ、父エピファネイア×母の父ルーラーシップという血統構成、そして胴長の体型からは、むしろ2000m以上がベターのイメージ。少なくともマイナスになることはない。桜花賞でコンビを組んだモレイラ騎手は騎乗できないものの、関東リーディング・戸崎圭太騎手の手綱なら心強い限り。厩舎の大先輩であるアパパネ、アーモンドアイに続く、史上18頭目の偉業を期待しよう。