丸万、卸専業のリスクをECで軽減 M&AでEC参入が実現
1946年創業の同社は、輸入品の食品や洋酒を取り扱っている。「卸専業で展開する中、世の中的にも『なぜECをやらないのか』という声が増えてきていた。コロナ禍で消費動向が変わった際にも、ECを始めることを考えたが、人員がいないこと、ノウハウがないことがあり実現できなかった」(北尾郁哉社長)と話す。
2023年7月にアクローブと資本提携を行った上で決め手となったのは、EC事業に強みを持っていたことだったという。「当社だけではECを始めることすらままならない。そこで、M&Aに興味を持ち始めた」(同)としている。
▲多様なお酒を販売
同社は2024年1月、アマゾンでの販売からECを開始した。4月からは、楽天市場での販売も開始したという。「当社で取り扱っている商品は、数千品目に上る。まずは商品ジャンルを広げるのではなく、需要の高い商品を見極めつつ、厳選しながら販売していきたいと考えている」(同)と話す。
「酒ECには、『ワイン』『焼酎』など、ジャンルに特化したショップも多い。当社としては、豊富な商品数を生かしつつ、幅広いジャンルのお酒を、コアなファンに届けられるECサイトにしていきたい。まずは3年で、ECの年商を1億円まで高めたい」(同)と話している。