2月1日(木)、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・毎週月曜〜木曜 13時〜15時30分)が放送。ゲストに落語家の立川志らくが登場し、昨年行われた『M-1グランプリ』(ABCテレビ/テレビ朝日系)にて、決勝に残った芸人の中からイチオシの芸人について語った。

立川志らく

立川志らく

昨年、日本一の若手漫才師を決める大会『M-1グランプリ2023』が開催。2022年まで5年連続で同大会の審査員を務め勇退した志らくが、2023年の大会で自身が評価した芸人について明かした。

塙:M-1の「志らく枠」(※志らくが好む芸人の事)みたいなの、あるじゃないですか? みんな、くだらないですよね!

志らく:あの“くだらなさ”っていうのは、落語のくだらなさなんですよ。

塙:あ〜。

志らく:昔、(師匠の)談志が「落語はイリュージョンだ」「何だかわからないけど笑うのが落語なんだ」と言っていて、私が一生懸命体現しようとしているけど、なかなかうまくいかない……だけど、「ランジャタイ」や「トム・ブラウン」や「ヨネダ2000」なんかは、漫才でそれをやり始めた……そういった人たちに、私は高い点数をつけているんです。

土屋:今回のM-1決勝に行ったメンバーの中に、「志らく枠」になりそうだった人はいました?

志らく:私は「さや香」の最後のネタです。

土屋:え!?  出た!

塙:出た出た!

志らく:私はこれまで「さや香」に良い点つけたこと無いんですよ。

塙:あのスタイルの?

志らく:うん。(今回の決勝戦の)一回戦(ファーストラウンド)のネタだったら良い点は入れていない。けど、最終決戦のネタだったら「さや香」に1票入れていますね。

土屋:へー。

志らく:あのくらい漫才でぶっ飛んだネタだったらもう……「なんで俺はこれで笑ってんだか分からない」って。

土屋:そうなんだ〜。

ナイツ・塙宣之、土屋伸之  ハリセンボン・箕輪はるか  立川志らく

ナイツ・塙宣之、土屋伸之  ハリセンボン・箕輪はるか  立川志らく

“何だかよく分からないが笑ってしまう”漫才のネタに高い評価をしてしまうと話す志らく。過去のM-1グランプリの審査では、100点をつけそうになった芸人もいたが、「周りの審査員の様子を伺って……」と自身の好みだけで高すぎる点数をつけずに自重した事を明かし、スタジオの笑いを誘った。