笑福亭鶴瓶が5月19日、ニッポン放送『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』に出演、14日に死去した作曲家 キダ・タローさんとの思い出を語った。

笑福亭鶴瓶

笑福亭鶴瓶

「あんな急に……先生は死なへん思ってたもん」

突然の訃報に未だ信じられない様子の鶴瓶。

キダさんの番組へ鶴瓶が招かれたのが最初の共演で、以来、キダさんは鶴瓶を見かけるたびに「鶴瓶のアホ!」と声をかけていたという。そのやりとりは度々あったといい、「鶴瓶のアホ!」と言うやいやなや身を隠してしまうキダさんだったが、その声を聞いて鶴瓶は「先生がいてるわ」と思っていたそうだ。

ある日鶴瓶が大阪のテレビ局・ABCの前の通りを歩いている時、どこからか「鶴瓶のアホ!」と例のキダさんの声が。次の瞬間、花瓶が落ちてきたという。間一髪、その花瓶が鶴瓶に当たることは無かったそうだが、「急に(キダさんが)花瓶投げたんかな思ったんですよ」と鶴瓶。

キダが窓から身を乗り出したときに近くにあった花瓶に体が当たってしまい、そのまま鶴瓶のいるほうへ落ちていってしまったのが真相だという。

「俺には当たらなかったんですけど、その横で寝といたったんですよ。当たったみたいにね」

花瓶が頭に当たったかのように演じた鶴瓶だったが、その様子を一切見に来ないキダさんに痺れを切らし、花瓶を手にわざわざ会いに行ったという。

かねてよりネットでは『キダ・タローさんが花瓶を投げて、鶴瓶がそれを拾って持って行った』と書かれていたが、ついにここで真相が語られることとなった。

笑福亭鶴瓶、上柳昌彦

笑福亭鶴瓶、上柳昌彦

この一件以来、より一層キダ・タローさんとのやりとりが深まったのだと、笑いながら振り返る鶴瓶であった。