日本自動車工業会(自工会)が17日発表した2023年度乗用車市場動向調査によると、次世代自動車で購入検討順位1位とした割合は「ハイブリッド車(HV)」が過半を占めた。「電気自動車(EV)」を検討順位1位とした割合も上昇。一方で購入時の懸念点として「車両価格」や「航続距離」「充電時間」などが多かった。

次世代自動車購入検討順位(1位)【4輪自動車保有世帯】

購入検討順位で1位とした割合はHVが50%で、前回21年度調査から1ポイント減となったものの最も多く、引き続き高い意向を示した。EVは32%で同2ポイント上昇し、17年度から継続的に増加傾向にある。EVを1位にした理由として「家庭用コンセントで充電できる」「環境にやさしいイメージ」「最先端の技術を取り入れた車」などが上位を占めた。

EV購入時の懸念点として「車両価格が高い」が59%と次世代自動車の中で最も高く、「1回の充電での走行距離が短い」「充電するのに時間がかかる」が3割を超えた。調査は全国の単身世帯を含む一般世帯を対象に2023年8月17日―10月6日に実施。回答数は4500世帯。


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