22年10月に交通事故により、81歳で亡くなったザ・ドリフターズ仲本工事さんの妻で歌手の三代純歌(56)が、「週刊新潮」を発行する新潮社を相手に起こした名誉毀損(きそん)をめぐり金銭賠償を求める裁判の第1回口頭弁論が21日、東京地裁で行われた。

訴状によれば、三代側が名誉毀損(きそん)に当たるとしたのは、22年10月13日発売「ドリフ『仲本工事』を虐げる27歳下『モンスター妻』」、22年11月2日発売「『仲本工事』緊迫の病室で『加藤茶』が“モンスター妻”に激高『仲本がこうなったのはお前のせいだ!』」、23年5月25日発売「事務所が相続人探し『仲本工事』借金に『モンスター妻』の言い草」の3件。

これらの記事が虚偽であるとし、三代本人の社会的評価の低下や精神的損害を被ったと主張。新潮社に対し、2200万円の損害賠償を請求している。

新潮社側は答弁書でこれらを否定し、誰も出席しなかった。

閉廷後取材に応じた三代は、「今日は三行答弁でした。そうやって逃げるのはひきょうだと思います。自分の記事には自信があるというなら、最初から正々堂々と出て来て答弁していただきたかった。悔しさでいっぱいです」と涙ながらに訴えた。

新潮社側の対応に対しても「誰も来ていないし、誠意が全くない」と憤りをみせた。

喜田村洋一弁護士は「第1回なので代理人が来られないことはありえるが、記事が取材をして自信があるのであれば、きちんとした答弁はできたはずです。それが成されなかったのは残念だと思います」と話した。

三代は「女性自身」発行元の光文社に4400万、「主婦と生活」の主婦と生活社に1650万の名誉毀損に基づく損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。