お笑いコンビ、ブラックマヨネーズ吉田敬(50)、東進ハイスクールの地理講師を務める村瀬哲史(あきふみ)氏(52)が21日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月〜金曜午後1時50分)に出演。山梨県富士河口湖町のコンビニ周辺のマナー対策として、巨大な黒幕が設置されたことについて言及した。

同所では、ローソンの屋根の上にのっているような富士山を撮影できると訪日客らが多く集まり、道路を横切る危険行為や無断駐車といったマナー違反が続出。地元住民から町に苦情が相次いだ。町は警備員を配置し、多言語の注意書きを設置するなどしたが改善されず、歩道に高さ約2・5メートル、幅約20メートルの黒幕の設置に踏み切った。設置費用は約100万円かかった。

番組では現地から黒幕を中継。吉田は「獣よけみたいで寂しい部分ありますけど。黒幕に『ルール守れない人間は静岡で見ろ』とか書いてなくて良かったです」とボケながらも、車とぶつかりそうになる人がいることに「ホンマに危ない。当たったら、こっちのせいにもなるし、(幕の設置は)仕方ない」と納得した。

村瀬氏も「最初は話題になるのは喜ばしいことやと思うんですけど、実際、自分がそこの生活者やと置き換えると、交通の便が悪くなったり、自分の敷地内に入ってきてまで写真撮られるとか許容できないとこかな」と同調した。

さらに、海外でも幕の設置が報じられていることについて、「何でここまで至ったかという経緯も含めて報じてほしい」と求めた。

コンビニと富士山の組み合わせが話題になったことから、香川県の“讃岐富士”こと飯野山とセブン−イレブンの組み合わせも“ジェネリック富士山”としてSNSで話題となった。

番組MCの青木源太アナウンサーから「日本って本当に世界に誇るべき美しいところがたくさんあるじゃないですか。そこを広めたい、世界の人に知ってもらいたいという思いは日本国民みんなあるんですよね」と問いかけられると、村瀬氏は「これをきっかけに地域の観光業につながるんやったらいい取り組み」と同意しつつ、「ただ、来るからには日本のマナーであったり、しきたりは勉強してきていただきたい」と苦言を呈していた。