ブリヂストンレディス(千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード・パー72)最終日。竹田麗央(21)が大会記録を1打更新する通算14アンダーで優勝した。

 竹田はプロ初勝利を挙げた4月中旬から約1カ月で6戦3勝。今年12試合で最終日最終組は6度目で、まだ24試合を残している。少々気が早いが、不動裕理が持つ年間10勝も視野に入る。

 ツアー関係者が言う。

「2000年から6年連続賞金女王になった不動が年間10勝したのは03年。あの年は年間30試合で24試合に出場して10勝ですから、とんでもない記録です。竹田はフェードヒッターですが、今大会の平均飛距離が284.63ヤードの飛ばし屋で、4つあるパー5で1イーグル10バーディーを奪った。距離が長いコースやピンが右奥などの難しい位置に切られても、攻めのゴルフでスコアを伸ばせるのが強み。一方、アップダウンがあって、やや狭いコースでは持ち味が生かせない」

 関係者が続ける。

「30日開幕の全米女子オープンに出場するため、同週の国内大会は欠場する。この先、世界ランキングで50位以内に入れば、エビアンや全英女子の出場権も得られる。そうなると、国内で出る試合はさらに減る。今年は初めての海外メジャー挑戦ですから体調維持も難しい。海外メジャーの切符を得て、そちらを優先すれば、この先8勝は厳しいでしょう」

 渡米直前の試合にも出場するという竹田は、「ドライバーショットの飛距離も出ていて方向性もいいので、米国でプレーするのが楽しみです」と言った。ファンも今は海外メジャーでの活躍の方が楽しみだろう。