立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は「RISE177」(21日、後楽園ホール)で“漢気トーナメント”を実施する。

準決勝の対戦カードは次の通りで、メインイベントで決勝戦が行われる。

▼第5試合 スーパーフェザー級(−60キロ)漢気トーナメント準決勝2(3分3R延長1R)

高橋亮(日本/TRIANGLE/第8代NKBバンタム級王者、第16代NKBフェザー級王者)

VS

パヌワット・TGT(タイ/TARGET/PPTV 60キロ王者)

▼第4試合 同準決勝1(3分3R延長1R)

勝次(TEAM TEPPEN/WKBA世界スーパーライト級王者、第7代新日本キックボクシング協会ライト級王者)

VS

岩郷泰成(EX ARES/同級7位)

RISEは19日までに高橋、勝次、岩郷のインタビューを公開した。

◇岩郷泰成インタビュー◇

−急きょ1DAYトーナメントになったが、話が来た時の感想は?

岩郷 ぶっちゃけ最初はマジで嫌でした。トーナメントが嫌というわけではなくて、僕は勝次選手と決まっていて、甘くない選手だと思っていたので、そこに勝つためだけに試合が決まってから2カ月練習していたので、トーナメントの他の選手がどうのこうのというよりは、そこだけを見て絶対食ったろうと思っていたのでちょっと迷いました。やると決めたからにはまず勝次選手を倒して、どっちが来るかは分からないですけど僕の方が強いという事を分からせてやります。

−対勝次を意識していたからこそ悩む時間が必要だった

岩郷 トーナメントで先に優勝を見て勝次戦を落としたら意味がないので、勝次戦を見据えての2カ月間だったのでそれを考えて1日だけ迷いました。

−迷っている時にEX ARESジムの皆さんの後押しは?

岩郷 ジムのみんなには「やるっしょ」って言われて、僕も「やるんだったらとりにいくよ」ってやるからにはとるぞって気持ちになりました。

−今回トーナメントの名称が「漢気トーナメント」となった

岩郷 僕はちょっと悩んだから僕だけは漢気と違うんじゃないかなと思いました(笑い)。出るって決めたからには出るだけじゃなくて、良い試合をして優勝して漢気を見せたいです。

−今回メインだったタイトルマッチが中止になった。それを聞いてRISEを盛り上げようという気持ちやモチベーションの高まりは?

岩郷 今はモチベーションも上がっています。せっかくRISEのピンチに選んでもらったのでRISEを背負ってランカーの僕がRISEの強さを見せます。

−他の3選手はノーランカー。ランカーの岩郷選手は負けられない気持ち?

岩郷 RISEのランカーが僕ってだけであと3人は僕よりも実績があります。その上でRISEのランカーなので簡単にランキングは取らせないぞという気持ちです。

−ちなみに1DAYトーナメントは初めて?

岩郷 初めてです。ジムのみんなは空手で何回もやっているので、2試合目の方が動けるよって言われてます。僕は試合で硬くなるクセがあるので、決勝は普段の動きができると思います。

−1試合目を乗り越えればさらに良いコンディションが出せると

岩郷 もちろん優勝を狙っていますけど勝次選手に勝たないと話にならないし、こんなところで負けてたら先はないぞと言い聞かせて1回戦集中していきます。

−勝次選手の印象は?

岩郷 僕がプロデビューしたのが17歳の時で、デビュー戦だけが新日本キックのリングなんですよ。その大会のメインあたりで勝次選手も出ていて、一緒の大会に出ていました。それで名前は知っていて、そのあともKNOCK OUTなどの大きな舞台で戦っているベテラン選手だなという印象です。実績があってすごい選手ですけど、そろそろ世代交代しないといけなくて、僕はここで負けている様じゃ先はないと思っているので、ベテランで根性がある選手ですが僕の方が今は強いと思っています。

−勝次選手はKNOCK OUTのトーナメントでも活躍した選手なので経験値はある。岩郷選手が勝次選手より上回っている部分は?

岩郷 若さと勢いです。テクニックはムエタイスタイルだから流したりコントロールする力はあるかもしれないですが、そんなテクニックは力でつぶしていきます。

−反対のブロックからは誰が上がってくると予想?

岩郷 パヌワット選手のことは全然知らなくて、高橋選手は1回マスで練習をした事があるんですけど、どちらもあまり分からないのでどっちが上がってきてもいいです。

−今回100万円の優勝賞金が出る。賞金はモチベーションになる?

岩郷 賞金みたいなのが初めてなので、RISEもモチベーションを上げてくれるし100万は僕が取ります。

−コンディションは?

岩郷 体重も射程圏内に入って、動きも追い込みが終わって段々上がってきているので、あとは調整するのみでバッチリです。

−ファンにメッセージを

岩郷 今回急きょ1DAYトーナメントになりましたけれど、僕が優勝すると思っているファンの人は少ないと思っています。それを良い意味で裏切って、圧倒的に優勝するので楽しみにしていてください。