<明治安田J2:清水4−0鹿児島>◇11日◇第15節◇アイスタ

清水エスパルスが8年ぶりの7連勝を飾った。ホームで鹿児島ユナイテッドFCに4−0で快勝した。試合開始50秒に、幸先よく先制。その後も得点を重ねて、大量リードで勝利した。これで2位V・ファーレン長崎との勝ち点を8差として、こちらも大きくリードして快走。駆けつけたサポーター約1万3000人を歓喜させた。

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清水が、力の差を見せつけた。今季、ホーム7戦無敗の秋葉忠宏監督(48)は「セットプレーで3点。良い時間帯でとれたことが良かった」とうなずいた。

口火を切ったのは、今季加入したMF中村亮太朗(26)だった。開始直後の前半50秒、右FKを頭で合わせて電光石火の先制弾。移籍後初ゴールをマークした。開幕から15試合目での得点に「遅かった。でも節目の試合で結果を出せてうれしい」と笑顔。前節の群馬戦(3○0)ではJ通算100試合出場を達成。この日、ホームに母と祖母を迎えて記念セレモニーにも出席。「母の日の良いプレゼントになりました」とメモリアル弾を振り返った。

さらに同43分、エースFW北川航也主将(27)が、右クロスをヘッドで反応。2戦連発となるリーグトップタイの8ゴール目を決めて、前半を折り返した。

2−0の後半23分、DF住吉ジェラニレショーン(26)が右CKに反応。またも頭で押し込みチーム3点目。最後は同37分、4月にクラブ公式戦最年少ゴール(17歳4カ月4日)を決めたMF西原源樹(17)がダメ押し弾を披露。守ってはDF陣の堅守で相手シュートを3本に抑えて、2戦連続の無失点勝利となった。

攻守で勢いの止まらないチームは、これで4月から負けなし(7勝1分け)の12勝1分け2敗。次節は18日、敵地で横浜FCと対する。北川主将は「やることは変わらない。全員がチームのために戦っていく姿勢が大切」と気を引き締めた。【山口昌久】