<バスケットボールBリーグ1部(B1)プレーオフ:琉球83−67千葉J>◇チャンピオンシップ準決勝◇第3戦◇21日◇沖縄・沖縄アリーナ

2連覇を狙う琉球ゴールデンキングス(西地区2位)が千葉ジェッツ(ワイルドカード)を83−67で退けて通算2勝1敗とし、3年連続で決勝に駒を進めた。

25日から横浜アリーナで、初優勝を目指す広島(ワイルドカード)と対戦する。決勝進出2チームが東地区以外となるのは、Bリーグ創設8年目で初めて。千葉Jは東アジアスーパーリーグ(EASL)、天皇杯との3冠はならなかった。

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ホームの歓声を力に変えた琉球が、難敵千葉Jを撃破した。桶谷監督は「選手が完璧に(ゲームプランを)遂行してアドバンテージを取れた。ファンの皆さんが雰囲気をつくってくれた」と感謝。その言葉通り、序盤から集中力の高い守備が光り、前半を46−31で折り返した。後半もクーリーらインサイド陣を中心にゴール下で優位に立ち、反撃をしのいだ。エース岸本は「全員で守った。チームの勝利」と胸を張った。

3月に行われた千葉Jとの天皇杯決勝は、リーグ戦7連勝の勢いに乗って臨むも、48点差をつけられて大敗。桶谷監督が「めちゃくちゃ恥ずかしい」と評した屈辱的内容だった。この敗戦後、チームは失速。勝負どころの終盤に5連敗を喫するなど、西地区7連覇を逃した。

迎えた千葉JとのCS準決勝は、初戦で33点差をつけられ、またも完敗。しかし崖っぷちから鮮やかに立て直し、2連勝を決めた。岸本は「この3試合でどのチームよりも成長している」と実感を込めた。王者が自信を取り戻し、連覇をかけた頂上決戦に挑む。