<高校野球春季関東大会:白鴎大足利5−0東海大相模>◇準々決勝◇20日◇上毛新聞敷島

白鴎大足利(栃木1位)が、東海大相模(神奈川2位)に完勝した。

プロ注目の最速152キロ右腕、エース昆野太晴投手(3年)擁する白鴎大足利は、背番号10の山口幸大投手(3年)が先発。東海大相模は、2年生ながら来秋ドラフト候補に挙がる最速148キロ右腕の福田拓翔投手が先発した。

球場表示で山口は最速142キロ、福田は最速146キロの力強い直球を連発。ともに6回まで0を並べる我慢比べも、白鴎大足利が7回に一挙5点得点で均衡を破った。

援護を守って8回無失点で抑えた山口は「昆野だけじゃないぞっていうのを意識して、冬場に練習していました」と2枚看板に堂々と名乗り出た。

山口は昨秋時点で最速136キロ。1冬で10キロ増量し、最速は約半年間で7キロアップ。安定して140キロ前後の直球を投げられるまでに成長した。

直井秀太監督(27)は「強豪校さん相手にこういうピッチングをできたことは、本人にとっても、昆野にとってもすごく刺激になると思います」と昆野に続く柱の台頭に目尻を下げた。

勝利した白鴎大足利は25日、帝京(東京1位)と花咲徳栄(埼玉1位)の勝者と対決する。