柔道の全日本選抜体重別選手権最終日は7日、福岡国際センターで男女計7階級が行われ、女子63キロ級では福岡大出身の青野南美(福岡県警)が初の頂点に立った。

 初の日本一に輝いた〝まな弟子〟青野の姿を目にして、恩師の目にも涙が光った。2000年シドニー五輪の女子57キロ級で銅メダルを獲得した福岡大女子柔道部の日下部監督は「本当によかった」と喜んだ。

 豊かな素質を持つ青野にほれ込み、在学時は手塩にかけて育ててきた。卒業後は自身と同じく福岡県警に進んだ青野に「自分が福岡から五輪を目指し出ることができた。福岡にいてもできる、という環境づくりをしたくて頑張ってきた。うれしい」と今後にさらなる期待を寄せた。