右肩の張りで調整が遅れていた西武の高橋光成投手(27)が8日、埼玉県所沢市のベルーナドームで行われた1軍の投手練習に合流した。7日のイースタン・ロッテ戦(浦和)戦で先発し、2回無安打無失点に抑えたエースは「しっかり調整はできた」と今季1軍初先発に向けて闘志を高めた。

 3年連続2桁勝利を挙げている高橋は春季キャンプ中の2月中旬に右肩の張りを訴え、調整のペースを落とした。キャンプ後にファームへ合流。イースタン・リーグで4試合、計15イニングを投げて防御率1・20と安定した投球を披露し、順調に調子を上げてきた。

 西武の先発陣は侍ジャパン入りしている左腕の隅田知一郎が早くも2勝をマーク。開幕投手の今井達也や昨季チーム最多11勝の平良海馬、ドラフト1位ルーキーの武内夏暉、2021年以来の2桁勝利を目指す松本航も白星を挙げた。チーム防御率は12球団トップの1・27。「シン・投手王国」の誕生を予感させる驚異的な数字をたたき出しており、高橋は「みんなしっかり投げているし、頑張っているので刺激になる。流れに乗っかってスムーズに入れそう」と投手陣の好調ぶりを喜んだ。

 交流戦が始まるまで週5試合の日程が続くため、好調先発陣の誰と代わって登板するかも焦点。高橋は「まだ投げる日は分からない。明日(9日)は無理だけど、(10日以降は)どこでもいきます」と出番を待ちわびていた。