◆西武―ロッテ(10日、ベルーナドーム)

 球団史上初となる新人投手の初登板からの2戦連続勝利はならなかった。西武のドラフト1位ルーキー武内夏暉投手(22)=国学院大、北九州市出身=が3日のオリックス戦以来、2度目の先発。1回1死からポランコに右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、その後、2四死球などで2死満塁のピンチを背負ったが、池田を150キロの速球で三ゴロに打ち取って切り抜けた。

 しかし3回。1死からポランコに死球。2死後、山口に右中間に適時二塁打を浴びてプロ初失点となる先制点を奪われた。4回から立ち直り、ストライク先行の投球に。6回までパーフェクトに抑えた。7回1死から中村奨に右翼線二塁打を浴び、2死から友杉に中前適時打を食らって2点目を献上。打線の援護がなく、武内は7回4安打2失点、88球でマウンドを降りた。2試合連続のクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)を達成したが「ロッテは中軸に強打者がいるので、その前にランナーをためないこと」と前々日に自身に言い聞かせた投球はできなかった。

 武内は「序盤からリズムが掴めず、自分のリズムに乗ることができなかったです。先頭打者をしっかりと抑えることはできましたが、後続を抑えることができませんでした。今日は、ツーストライクと追い込んでからの失投が目立ったので、次回の課題として追い込んでからのピッチング精度、コースに投げ切れるように改善していきたいです」とコメントした。