バスケットボール3人制のパリ五輪予選(5月3〜5日、宇都宮)を控えた男女日本代表が23日、東京都内で合宿を公開し、女子で大学生から唯一選出されている江村優有(早大)=長崎県佐世保市出身=は「調子が上がってきている。持ち味は得点力なのでしっかり上げていき、守備でも粘り強さを意識して頑張りたい」と決意を込めた。

 幼少期に同市の米軍基地で大柄な米国人男子を相手に3対3や4対4のバスケをしてきたのが原点だ。今回選出された代表で最も低い身長160センチながら個人技で打開できる技術を持ち、強豪桜花学園高(愛知)で得点源として全国高校選手権(ウインターカップ)連覇を達成。昨年5、6月の3人制ワールドカップ(W杯)では強豪ドイツから金星を挙げる立役者となった。

 女子代表11人のうち本大会のメンバーに入れるのは6人。生き残るためには身長差をカバーするほどの守備が必要で「相手の強みを消すのはもちろん、押し込まれたときに逆に力を抜くなどの技を駆使したい」と練習の成果に自信をみなぎらせていた。

 宇都宮での五輪予選は8チームで行い、優勝チームが五輪出場権を獲得。逃した場合は5月16〜19日にハンガリーで行われる最終予選に回り、16チーム中上位3チームが切符を手にできる。

【次ページ】素早くパスを出す江村