J1アビスパ福岡は6日、ホームのベスト電器スタジアムで川崎フロンターレと戦う。午後2時キックオフ。昨季、川崎には天皇杯準決勝で敗れるなど3戦3敗。今季の川崎は16位と低迷しているが、前節に6試合ぶりの白星を手にしており、長谷部監督は「相変わらず上手だなと。リーグで一、二を争う、うまさ、巧みさ、ゲーム運び(のうまさ)、そういうものを備えている」と警戒感を強めた。

 昨季は3戦全てで先制点を許して3点以上の複数失点で敗れた。長谷部監督は「これまでの対戦経験を踏まえて、簡単に失点してしまうと粘り強さが出せなくなる。いかにゼロ失点で時間を推移するか、もちろん先制点が取れればいいですが、まず失点を簡単にしないということが大事」とポイントを挙げた。

 両チームともに前節の試合から中2日で臨む過密日程。長谷部監督は「(中2日は)フィジカルコンディションという意味では難しい。コンディションと技量、パフォーマンスの高さをてんびんにかけて、自分たちのベストでいきたい」とメンバー選考について語った。

 川崎戦は初めての観戦客を歓迎する「アビスパにわか祭り」の第2戦。今季初の1万人を超える観客が集まった3日の第1戦のG大阪戦はシャハブ・ザヘディのスーパーゴールで1―0の白星を挙げた。

 「8千人から1万人になると、その2千人(の差)でだいぶ違う。来てくれた方がパワーを送ろうという空気感、雰囲気がより出ますよね。選手、サポーター同士の相乗効果でよりスタジアムが盛り上がっていくっていうような感覚を抱きました」。6日もホームの観客の応援も結集して白星を目指す。